業界再編を見据えたM&Aで広がる 社員の活躍や新規事業挑戦

1.オートロの業務内容・ミッション・これまでの歩み
オートロ株式会社は、「余裕のある社会をつくる」ことをミッションとして、みんなに暇になってもらう、新しい同僚をつくることを目指して取り組んでいます。業務内容としては、定型業務を自動化するクラウド型のRPA「AUTORO」を販売しています。最近は追加で、AI機能の開発も行っています。オープングループへは2024年7月に参画しました。
2.M&Aについて考えたきっかけ
M&Aについて考えたきっかけはAIの登場です。
RPA事業者は国内のメジャーどころでも5社、規模の小さいものも含めると何十社とあります。そのなかで、RPAだけで競争を続けていくのではなく、一度立ち止まって整理し、AIとの連携など次のフェーズに進む必要があると感じました。そのため将来的な業界再編を考えてM&Aを意識しました。
3.オープングループ加入の決め手
オープングループとは、RPAホールディングスの時代から「一緒に何か事業をできないか」という話をしており、2019年頃から付き合いがあります。国内でRPAを取り扱う企業の中で、広告事業を手掛けながらも、当時から専業に近い形で事業を展開していました。他社は必ずしも専業ではなかったので、長年の実績を持ち、よりRPAに注力しているオープングループと一緒になるのが良いのではと考えました。
また、グループの事業会社であるオープンが提供するRPAツール「BizRobo!」には3,000社におよぶ既存顧客の基盤がありましたので、その3,000社に対するアプローチでシナジーを生む可能性があるとも考えました。BizRobo!は国産のRPAではありますが、元々は海外のTungsten Automation (旧:Kofax)社製品のOEMなので、製品そのものを社内でいじることができない。その点AUTOROは柔軟に対応ができるので、既存顧客の要望に応えながら一緒に作り上げることができると考えました。

4.オープングループに加入して1年、現在の心境
業務のプロセスがガチガチではないので、自分の発案したアイデアを布教し続けていくと、それが真実になるチャンスはあると感じています。
5.オープングループ加入によって得られた変化
グループに加入して、僕個人としては「ヒト・モノ・カネ」のうち「カネ」の部分に関わる割合が減りました。その分組織づくりなど、「ヒト・モノ」に注力しています。現在はオートロだけではなく、グループ全体の技術を見るようになっています。
それに伴って、オートロの社員も活躍の場が広がっています。例えばオートロのインフラチームがグループ全体の対応を行うようになったり、エンジニアリングマネージャーがグループ全体の導入推進を指揮していたりします。
6.グループ加入前/加入後で印象が異なった点
オートロも元々は上場を目指す企業で、加入前から社内制度や承認フロー、意思決定プロセスの整備に注力していました。オープングループは上場済みの企業なので、このあたりがもっとルールベースでガチガチに固められているのではと考えていましたが、実際に加入してみると非常に柔軟なプロセスで物事が決められていました。そのため自由なアイデアを出しやすい環境だと感じていますし、1人ひとりの裁量が大きい会社だと思っています。

7.オープングループで今後チャレンジしたいこと
今は既存ベースの組織の整備や、技術開発を行っていますが、今後は新規事業を担当する組織など、新しいチーム組成にもチャレンジしていきたいと考えています。
従来は当時の株主との契約もあり、RPA以外の新規事業が立ち上げづらい環境だったのですが、現在は新しい領域に手を伸ばすことも可能だと思っています。
8.オープングループへの加入検討中企業へのメッセージ
現在M&Aやグループ加入を検討中の企業の方で、新しい事業のアイデアをお持ちの方がいらっしゃると思います。オープングループにはいろいろな会社があって、様々なケーパビリティを活用することができますので、連携しながらたくさんのことを実現する可能性が広がると思います。
ジョインされた暁には、一緒に新規事業を作っていきたいと思っています。